条件を満たせば火災保険で空き巣被害の損失を補償してもらえます。
ただし、車やバイクなど対象外になるもの。
そして現金や1点の価値が高価な家財は20~30万円程度の上限が設定されているので注意してください。
火災保険は以下のリスクに対する補償範囲を任意で選ぶことができます。
「盗難」に対するリスクを補償する契約内容が必須条件です。
保険会社によって対応が若干異なりますが、外部からの衝突や水濡れとセットの基本補償になっているケースが多いです。
保険料の上乗せ幅は低いので、空き巣に狙われやすい環境なら盗難等のリスクをカバーする内容にしておきましょう。
ただし、盗難リスクを補償するだけでは盗まれた物の損害を補償されません。
火災保険は大きく分けて「建物の補償」と「家財の補償」の2つから構成されています。
建物のみ&盗難リスクの補償有りの条件だった場合、空き巣犯が侵入した際に壊した玄関の鍵や割った窓ガラスなど建物に対しての修理代が補償される仕組みです。
保険会社によっては特約で再発防止費用まで補償してくれます。
家財保険に加入して盗難リスクをカバーする契約であれば、盗まれた物に対しても契約条件に沿った内容で補償してもらえます。
家財保険に加入していた場合、盗難リスクをカバーする契約内容であれば以下の範囲で補償されます。
※保険会社および契約内容によって若干異なる場合があります。
どこの保険会社も基本的なルールは共通です。
車などの盗難被害は自動車保険もしくは専用の盗難保険で対処しないといけません。
1点あたりの価値が30万円以下の家具や家電を幅広く盗まれた場合、家財保険設定額の範囲内で全額が補償されます。
なお、仕事の商品在庫を家の中に置いていた場合など、業務用の物品等は家庭用の火災保険で補償されない恐れがあります。
空き巣被害を火災保険で補償してもらうには複雑なルールがありますが、被害に遭った際は速やかに保険会社へ報告することが大切です。
家財保険に加入していない等の理由で諦めてしまい、玄関の鍵や窓ガラスなど壊された物の補償を取りこぼすケースがあります。
保険会社に契約内容を確認してもらい、補償外だと言われた場合は諦めるしかありません。
いざという時に手厚い補償をしてもらうためにも、火災保険の契約内容を見直してみてください。
30万円を超える高額家財は事前申請をしておくだけで、保険料の上乗せなしで補償範囲を広げられる可能性があります。