大切なモノを紛失・盗難された時の対処法ブログのヘッダー画像

日本と海外の盗難・紛失発生率を徹底比較!海外に比べた日本の傾向

海外の盗難・紛失事情について、国際犯罪被害者調査による統計データと国ごとの特性や傾向を元に徹底分析しました。カバンを持ち歩くのは日本人特有!?安全大国の日本も特定の分野では盗難発生率が高い!?など気になる情報が盛り沢山です。

【豆知識】海外の盗難・紛失事情

日本は犯罪率の低い安全大国として知られていますが、海外は盗難・紛失がどれほど多いのでしょうか?
(※主要国の盗難・紛失に関するデータは、2004年・2005年の国際犯罪被害者調査による報告書が最新のものです。)

 

海外と比べたとき、日本の傾向は次のとおりです。

 

  • 自動車窃盗は主要国屈指の少なさ
  • バイクと自転車の窃盗率は高め
  • 侵入窃盗は平均より少ない
  • 人所有物の窃盗(スリを含む)は世界屈指の少なさ

 

いずれも人口あたりの発生件数を元にしたデータです。
なお、対象になっている国は日本と欧米の先進国が中心のため、アジアや発展途上国の状況は考慮されていません。

 

自転車を盗むガラの悪い男性

 

統計データを見る限り、盗難件数と国の経済力が比例するとは限らないようです。
日本のバイクと自転車盗難が多いのは人口あたりの保有率が関係しています。

 

 

 

空き巣の発生率は不明

統計データでは2003~2004年における不法侵入による犯罪率を以下のように紹介されています。

 

日本:0.9
イングランド・ウェールズ:3.5(全体1位)
オーストラリア:2.5
アメリカ:2.5
オランダ:1.3
スペイン:0.8
スウェーデン:0.7(最下位)

※主要国の抜粋データ

 

当サイト独自の見解ですが、日本の場合はストーカーや下着泥棒、空き巣未遂、会社敷地内への不法侵入等、物取り以外にも軽微な犯罪が多いと言えそうです。
海外の事情は様々ですが、国や地域によってはデータに見る以上に空き巣被害の発生率が高い可能性があります。

 

 

現金狙いの犯罪は少ない?

日本人が海外旅行で盗難被害に遭う件数が多いのは有名な話ですよね?
2012年の資料によると、日本人海外旅行者の現金盗難・紛失被害総額は152億円にものぼり、当時の振り込め詐欺被害額と同等の水準に達していました。

 

これは現金を多く持ち歩く日本人の特性を狙ったものです。
海外に住んでいる方は自国の盗難が極端に多いとは思っていません。
ただし、海外で財布を落とした際に届出がある確率は極めて低く、紛失した物が戻ってくるのは日本ならではの特性です。

 

日本の場合は全ての人が相応の現金等を財布や自宅内に保有しているため、防犯意識の低い人がターゲットにされます。
一方で海外は現金などを持ち歩く人が少なく、さらにはお金を持っていない人も一定数いるため、お金を持っている人だけをターゲットにする傾向が強いです。

 

 

紛失について

国別の紛失に関する明確なデータはありませんが、海外は日本よりも紛失件数が少ない所が多そうです。
人口密度が高い日本は家の面積が狭く、荷物が溢れてゴチャゴチャしているケースが多いです。

 

海外の場合は日本よりも家の平均面積が広いことが多く、家の中で物を紛失するリスクが低くなっています。
また、日本は欧米に比べて外出時のカバン・リュックの使用率が高いです。

 

持ち歩く荷物が多くて小分けして管理する影響から、紛失のリスクが海外に比べて高いと言われています。