盗難被害は金銭や車だけではありません。
一部で金銭目的ではなく嫌がらせを目的に犯行が行われるケースがあります。
盗難被害にあう意外なものをまとめました。
近年のペット人気を受けて、動物目的の空き巣被害が増えています。
ペットは生後2ヶ月~5ヶ月から飼うのが人気で、成体は買い手がつきにくく若い個体が狙われやすいです。
「うちの子はある程度大きいから大丈夫」かと思いきや、そういうわけにも行かないのが厄介なところ。
転売目的ならば、珍しい動物や若い個体を飼っている人だけが気をつければいい問題ですが、
普段から見ていて可愛さ余っての誘拐もあり得ますし、中には憂さ晴らしのはけ口にするために連れ去ることまであります。
特に庭や外飼いにしている犬・猫は被害を受けやすいため、外で飼うのは絶対にオススメできません。
2020年に始まったコロナ禍ではペットの価格が高騰しました。そして盗難被害が増えたと言われています。
おうち時間が増えたことでペットを飼おうとする人が増加。
需要増加に伴う供給不足が高騰の要因です。
それまで5~15万円が相場だった柴犬が50万円。
15~30万円が相場だったトイプードルが80万円の値を付けるなど、手軽に飼えない存在へ変わりつつあります。
高価になるほど盗難のターゲットにされやすくなるので、人気のペットの管理はしっかり行いましょう。
上記は一例で、犯行の主な動機は被害者への嫌がらせです。
屋外にあって簡単に外しやすいものは狙われやすいので注意しましょう。
中高生のイタズラや自暴自棄になっている大人が無差別で犯行に及ぶケースもあります。
郵便ポストの中身やゴミ(可燃ゴミ・資源ゴミなど)を漁って個人情報を盗む目的の犯行です。
もっとも多いのは顔見知りによる近所の人によるもの。
なお、郵便受けのポストのフタを持ち上げて中身を覗くだけでも、不法侵入の犯罪になります。
物を盗ったり中身を見たりするなど決定的な証拠がなくても、怪しい言動をしている人を見かけたら強気に対処してください。
空き巣における現金以外の盗難品で非常に多いのが身分証です。
健康保険証など顔写真がないものではなく、運転免許証やパスポートが狙われやすい統計データが出ています。
裏社会では身分証の偽造を専門に扱っている業者があり、顔写真付きの身分証は氏名と住所がそのままで、写真だけ別人に修正できるようです。
また、空き巣犯が裏社会のネットワークを使って転売(換金)する目的で身分証を狙うケースもあります。
当然ですが身分証を悪用されれば様々なトラブルへ巻き込まれる恐れがあります。
泥棒は発見しにくい場所に隠されている現金や通帳よりも、手っ取り早く持ち去ることができて換金しやすいものを好みます。
メルカリの普及によって、ターゲットにされる物の範囲が広がっているので気を付けてください。
貴金属や高級ブランドの腕時計をはじめ、スポーツメーカーのスニーカーやカジュアルな洋服が盗まれることもあります。
ネットで売り捌こうとしている空き巣犯は流通量が少ない高級ブランドの限定商品よりも、ユニクロやGU、ZARAなど多くの人が持っているファストファッションアイテムを狙う傾向があります。
たいした価値がないから平気だろうと油断している人は要注意ですよ。